冠婚葬祭にまつわる豆知識:戒名の仕組み

意外と知られていない戒名のこと

私たちは日常的に冠婚葬祭に触れる機会が少ないために知識も乏しいものです。
しかし、冠婚葬祭の場というのはその当事者にとって一生に一度のものであり、失礼のないように正しい行動を取りたいものです。

独特なマナーもあれこれありますから知らないと恥ずかしい思いをすることもありますし取り返しのつかないこともあります。
自分が恥ずかしい思いをするのはもちろんですが、相手に失礼のないようにも正しい知識を身につけておきたいものです。

特に葬儀のマナーは実際の場面に立ち会わなければしれないものも多いのが特徴です。
中でも戒名についてはほとんど知らない人が多いものです。
ただ、死んだら名前が変わるんだという程度の知識でいると後から様々なトラブルを引き起こすことがあるので注意が必要です。

戒名とは

戒名というのはお葬式の時に故人の名前が生前の呼び名から戒名に変わるという認識をしている人が多いものです。
しかし、実際には生きている時に発心して仏門へと入門した際に授かる名前が正しい戒名の意味です。
仏門に入ることで俗世と区別をつけるためにいただく名前であり、仏様の弟子として守るべき「戒」を授かるのです。

しかし、多くの日本人が熱心な仏教徒ではないので生きているうちに仏門に入ることはほとんどありません。
そのために、葬儀の際に無くなった人へ送料によって仏門へと導いてもらうために「没後作僧」という儀式を行います。
簡単に言えば、個人は葬儀で戒名を授かることによって正式に仏様の弟子となり旅立つことができるという仕組みなのです。

実は多い戒名トラブル

戒名というのは葬儀をすることが決まれば僧侶がその場でぱぱっとつけてくれるものであると思っている人も多いですが決してそのようなものではありません。
きちんと故人を偲んでその人が生前どのような取り組みをしたかを考えてそれに見合った戒名をつけることが一般的です。
例えば、故人の名前から一字を取ることは一般出来ですが、それ以外にも音楽が好きな人に音楽にまつわる漢字を選んでいれたり自然活動をしていればそれにまつわる漢字を入れたりという作業が行われます。

しかし、僧侶によっては戒名をつけるに当たって特にそのような話を聞くこともなくあっさりとつけてしまうことがあります。
故人が新たに名乗る名前ですから極力こだわったものにしたいですし、しっかりとその旨は伝えるべきです。

次に多いのが戒名料のトラブルです。
お寺によってはお布施と別に戒名料を取られたというケースがあります。

勘違いされがちですが、お布施というのは僧侶に対してお金を払うものではありません。
相手のために施すことがお布施でありお金を払うことが必要なわけではありません。

ただし、僧侶が戒名を授けてくださったことへの感謝の意を込めてお金でのお礼をすることが一般的ではあります。
中には高いくらいの戒名をつけて欲しければこれだけの金額を支払えというような商品化したような話をしてくることがありますし、つけた後で法外な金額を請求されるようなケースもあります。
そこで、念のために事前に戒名についての金銭の取り決めの有無は確認しておく方がのぞましいです。