地域による冠婚葬祭のマナーの違い

引越しや転勤、友人や夫の実家に遊びにいった際、自分の中で当然だと思っていたことが全く違うということを経験したことある人もいるものです。
やはり地域によって様々な価値観があり、考え方も違うものです。

方言や風習というのはその土地に実際に足を運んでみてからわかることが多いものです。
そのために、訪れる際に事前に少しリサーチをしておく方が恥をかかなくて済んだり相手に失礼がないようにできたりするというケースもあります。

沖縄独自の冠婚葬祭

沖縄は日本の中でも特に独特な文化が多いために、やはり冠婚葬祭でも独特なものが多いです。
特に結婚式については驚くものが多いです。

例えば、結婚式の披露宴というのは着席して食事をするのが当然のものですし、一人一人にメニューが運ばれてくるのが一般的です。
しかし、沖縄の場合にはレストランで行うフランクなタイプのものが多くそのようなタイプのものは、披露宴会場に着くと受付を済ませた人から自由に飲食ができるビュッフェ形式のことが多いのです。

披露宴でありながら、自由にラフに過ごせるあたりが沖縄らしく県民性を感じられるものです。
出席者も一般的な披露宴よりも多いことが多く、ご近所さんでも参加することができます。
場所を事前に告知しておき、希望者が来て飲み食いするような形式をとる人たちも多いのが特徴です。

参加者の服装もカジュアル

結婚式といえばスーツやワンピース、ドレスといった服装で参列するのが一般的です。
しかし、沖縄ではかりゆしウェアが正装であるためにかりゆしを着て参加することが多いです。

かりゆしと聞くとカジュアルに思われがちですが、日頃から着ているものではなくおめでたい日に着るものとして定着しています。
かりゆしという言葉がめでたいという意味があるくらい、沖縄ではめでたいことがあると着用する服という認識なのです。
そのため、新郎が着用する白い高価なかりゆしウェアも沖縄ではあります。

沖縄での結婚式でも、もちろん専門会場や結婚式場、ホテルで一般的な式を挙げる人たちもいます。
そこで、参列する際には事前にどのような形式の式を挙げるのかを確認した上で着ていく服やご祝儀の用意をすることが重要です。

もしもカジュアルな昔ながらの沖縄での結婚式をするという場合には、参列者はかりゆしを用意することが一般的です。
決して高価なものではないですし、結婚式の思い出にもなるので是非お祝いの気持ちを込めて明るい色のかりゆしを購入して列席するようにしましょう。

かりゆしを着ること以外には特に決まりはなくズボンやスカートは自由になっています。
そのためどのようなものを身につければ良いかわからない場合には友人に相談をしたり沖縄の衣料品店で相談をしたり、インターネットで写真を見て確認して置いたりすると安心できます。