出産にまつわる風習について

妊娠と出産

日本人にとって大切な節目を示す冠婚葬祭のうち、人生の最初に来る「冠」の行事が妊娠と出産です。
妊娠して5ヶ月目に入るとだいぶ母体も安定してきますが、この時期安産を祈る意味で妊婦は腹帯を巻きます。
腹帯には白木綿の岩田帯が使われ、腹帯を巻く日付は5ヶ月目に入った戌の日と決められています。妊娠や出産にはこの「戌」というキーワードがよく使われますが、これは動物の犬は哺乳類の中でも比較的お産が軽く、元気な子供をたくさん生むことから妊娠や出産にかんしてはめでたいものとして扱われているためです。
この腹帯は単なる風習というだけでなく、医学的にも妊婦の腹部を温め胎位を正常にしてくれるものでもあるので、現在でも妊婦のほとんどがこの腹帯を使用しています。

お見舞いのマナー

やがてめでたく出産となった場合、家族や近い親族、親しい友人などはすぐにでも顔を見に病院などにかけつけることでしょう。
ですがこのとき守ってもらいたいマナーが、いくら親しい間柄といってもお見舞いをするときにはあまり長居をせず、妊婦に余計な負担をかけないように気を遣うということです。
とくに若い友人などではついついはしゃいでしまい、写真などをとりたがるようですが、出産直後はかなり体力が弱まっているので、この時期に無理をするのは将来的な体の負担をかけることにもなってしまいます。
また、病院内には他の妊婦さんや出産直後の母親も多くいるので、たとえ個室入院であってもあまり大人数で長居をするのはよくありません。
さらに、体調がすぐれず風邪気味の人などは、免疫力の弱い赤ちゃんや母親の体への感染を考え、出産直後のお見舞いは避けるのがマナーです。

出産祝いのタイミング

だいたい母親の体調が落ち着いてくるのが出産後1週間~1ヶ月くらいです。
その頃には産婦人科からも退院となっているでしょうから、時期を見て改めて出産祝いをしにゆくとよいでしょう。
出産祝いの品物にもなかなか気を遣うところですが、ギフトとしては赤ちゃん服やおもちゃなどを選ぶのが無難です。あまり高価過ぎるものを送ってしまうと、内祝いを返す方も大変になってしまうので、相手との関係を考えてほどほどのものを選ぶようにしましょう。

赤ちゃんの名付け

赤ちゃんの名前は7日めにつけるのが風習です。
この七日目の夜のことを七夜、もしくはお七日と呼び、この日に決まった名前を公開披露することになっています。
決まった名前は半紙に書き、床の間もしくは赤ちゃんの枕元近くに貼ります。