招待する人のことを考える

新たな人生の門出でもある結婚式には新郎新婦の親族の他にも、親しい友人や会社の人を招待する必要がありますが、複雑な関係にある人を招待してしまうと、せっかくのお祝いの席であるにも関わらず、その人に余計な気を遣う必要がありますので、本人達がなかなか楽しめない場になってしまいがちです。

国内で結婚式を挙げた場合にはそういった複雑な人間関係を式にまで持ち込むことになりますので、それを嫌う人は海外で挙式するようになってきました。
海外まで御足労願うのは忍びないという大義名分の下、煩わしい人間関係をカットすることができます。

この他にも式とハネムーンを兼ねることができるなどのメリットもありますが、しかしながらデメリットもあります。
その代表となるのが、式に参加して欲しい面々にまで断られる可能性があるという点です。

海外で挙式するならば勿論、招待した方々も現地まで来てもらう必要がありますが、これにかかる費用はどうするのか、また、長期間のスケジュールを押さえてもらわなければなりませんので、その辺りの兼ね合いが非常に難しいのです。

費用は誰持ちになるのか?

参加者の費用は誰が負担するのか、この問題についての対処法は、新郎新婦が全額を負担する方法と、新郎新婦が費用の一部を負担する方法、そしてゲストに全額負担してもらう、という3つの対処法が考えられます。

招待することにした人の中には、新郎新婦が旅費を全額負担してくれるのなら参加したいと思っている人や、旅費は自分で全額を負担してでも参加したいと思っている人など、考え方は様々あります。
海外挙式の多くの場合は、旅費についてはゲスト本人が全額を負担していますが、やはりこの方法だと本当に参加して欲しかった人に参加してもらえないというケースもありますので、費用の負担については充分に配慮する必要があります。
もしもゲストに旅費を負担してもらう方法を取るのであれば、御祝儀などはいただかないのがマナーとなりますので、その点だけはわきまえるようにしてください。

招待状を送るのは…

海外で結婚式を挙げる場合には、招待した方々にスケジュールを押さえてもらう必要がありますので、極端なことを言えば挙式の1週間前に連絡をしても参加してもらえるわけがありません。
最低でも式の3カ月前頃までには招待状を送るようにしましょう。

また、海外挙式に参加するとなれば、招待された方々も費用を心配するものです。
旅費はどの程度かかるのかについては、参加可否を聞く前に伝えられると親切です。
そのためには結婚式を準備する段階で、費用は誰が支払うのか、という点についてもしっかりと話し合って決めておく必要があります。