お盆の風習とお供え物

墓参り

お盆とは

お盆は亡くなった人の霊を祭る仏教儀式で、全国的に広まっている風習です。
日常生活を送っていると、「お盆」というとお盆休みの事であり、なかなかどんな意義があるのかということや、その習慣を考える事がありませんので、ここでお盆の風習を解説していきましょう。
そもそもお盆とは何なのかというと、「亡くなった人の魂が戻ってくる時期」であるとされています。
古来より人間の魂は不滅であると考えられており、その霊が戻って現世の人たちと交流すると考えられてきたわけです。
そのため、先祖の霊をお迎えするためにお盆の法要が行われるようになり、その習慣が現在まで伝わっているというわけなのです。

お盆の習慣

では、具体的にどのような習慣があるのかというと、一般的にはお墓の掃除と墓参りが行われます。
先祖の霊が帰ってきますので、そのお墓を見て悲しむ事がないようにきれいにしておく必要があるわけです。
地域によってはお盆の時期に精霊棚を設け、棚経を僧侶に依頼する事もあります。
このお盆の時期は、地域によって異なりますが本来は旧暦の7月15日前後ということになっています。
しかし、現在この時期を守っているのは沖縄と鹿児島県奄美地方だけで、ほぼ全ての地域で8月15日がお盆と認識されています。

お供え物の特徴

お盆の時期にお墓に持っていくのがお供え物ですが、このお供え物にも特徴があります。
普通の墓参りであれば、故人が好きだったものを持っていく事も多いのですが、お盆の時期は精霊馬などをお供えすることが多いようです。
この精霊馬は何かというと、ナスやきゅうりで模した馬や牛の事で、足は割り箸などを利用します。
馬は足が速いので祖先の霊が早く帰ってくることを祈念しており、牛は足が遅いので祖先の霊が一日でも長く現世にとどまれるようにという願いがこめられています。
また、この精霊馬に関連してきゅうりやナスを使った供え物が使われる事もあります。
さらにお供え物とは異なりますが、祖先の霊をお迎えするべく自宅に白無地の提灯を下げる風習もあり、地方ではこうした慣習が色濃く残っています。
(参考記事)
お盆:日本文化いろは事典

お盆の種類

ちなみに、近親者が亡くなったばかりの場合は初盆(ういぼん)、あるいは新盆(にいぼん)と呼ばれ、特に手厚い供養が行われます。
もっとも、これは四十九日を越えて始めてのお盆と言う意味であり、亡くなってから間もなく盆が来るような場合は翌年の盆に繰り越される事になっています。
お盆の習慣が分かったでしょうか?
これで次のお盆はよりすっきりした気持ちで墓参りが出来そうですね。