新年の伝統行事と風習

門松

新年のお祭り

冠婚葬祭のうち、全世界的に一斉にお祝いをするのが1月1日を迎えたときに行う、新年のお祭りです。
この日ばかりは信条や宗教にかかわらず、世界中のすべての人が同じように新しい年の訪れをお祝いすることになっています。
ただし、お祝いをする気持ちは同じであっても各国、各地域における正月のお祝い方法にはさまざまなものがあり、日本においても独自の伝統文化に従った方法が、長い歴史の中で続けられてきました。
日本における新年の伝統的なお祝い方法としては、まず門松、しめ飾り、輪飾りなどを飾るという方法と、さらに鏡餅を飾ったり、おせち料理を食べたりといったものが挙げられます。
普段生活をしているときには、なんとなくそうだからという意識で続けてしまっているものですが、じつはこれらの伝統的風習には、きちんと意味が込められているのです。

正月の風習

まずお正月から7日までの間、各家の玄関などに飾られる門松についてです。
本来の正式な門松では、3本の竹を束ねて松で囲み、梅や笹などをあしらいます。これを2つ用意して、玄関に一対となるように飾るのが本式です。
門松は歳神様の依代(神が宿る場所)となるものとして扱われてきており、左右に置かれる門松は男女の姿を示したものとされています。
門松には葉が硬い雄松と、葉の柔らかい雌松とがあり、雄松は門に向かって右側、雌松は反対の左側に置かれることになっています。
最近では住宅規模の縮小化や、集合住宅の増加によって門柱がない家も増えてきていますが、そのような場合には松の小枝をわしで右前になるように巻いて、赤白か金銀の水引で結んだ略式の門松を玄関ドアの両側に飾ることで代用されています。
ただし門松の風習は日本全国のものではなく、地域によっては門松の風習自体がないというところもみかけられます。

おせち料理について

また、おせち料理には節句ごとに神様にささげた「節句料理」というところから言葉がとられたという意味があります。
おせち料理といえば、普段は台所を出入りすることで家族一緒に食事をとることができにくいお母さんを動かさずにすませることができるものという考え方もあるようですが、実は祭事的に歳神さまを祀る正月中には、煙や水音、生ゴミが出るようなことを控えるようにするという意味もあります。
おせち料理は歳神さまにそなえたあとの残り物として考え、神様からのお下がりをいただくことで、その年に何かよいことを授かるのだろうという願いが込められています。