香典返しのマナーについて

香典返しとは

葬儀の席に訪れたときに、参列者から受け取る香典に対してお返しをするのが「香典返し」です。
香典返しは香典としていただく金額の量に関わらず、一律に同じ品物をお返しするようになっています。
香典返しは葬儀の席の他、四十九日の法要のときにお礼の意味を込めて渡すこともあります。
正式には香典として受け取った金額の半分~1/3程度の金額の品物を渡すようにすることもありますが、参列者の多い葬儀ではみな同じものを受け渡すこととなっています。
香典返しは普通葬儀を依頼するときに、カタログの中から価格に応じてどれにするかを決めるという方法が一般的で、言い方は悪いかもしれませんがそれほどまじめには考えられないことも多いようです。
カタログから選ぶので比較的品物についてもバリエーションが多いというわけではなく、いかにも葬式に参加してもらってきたものというふうにわかる品物ばかりになっていたりします。
具体的には、お茶やノリ、タオル、洗剤、調味料などです。
中でもお茶は奈良時代や平安時代、鎌倉時代から仏教と深い関わりを持ってきた品物です。
そのためお祝いの席でお茶を贈るのは縁起が悪いとされることもあるほどです。
仏事にはお茶という認識もあるので、お茶を香典返しに入れるというのは全国的に共通しています。
お茶であれば特に種類などは問われないのですが、やはり本格的には煎茶を贈るのがよいようです。
お茶は人が別のお宅に訪問したことが受け入れられたときに出される飲み物であるわけなので、亡くなった人があちらの世界に受け入れてもらえるという意味を含めています。
通常の香典返しのカタログセットでは、お茶はティーバッグなどの簡単な方式で少量が含まれているということが多いのですが、ギフト会社によってはかなり本格的にお茶セットを用意していることもあります。

最近の流れ

最近は時代の流れもあり、お茶や醤油といった品物を渡すのではなくカタログギフトセットを贈るということもあるようです。
他にも金券をそのまま送ったりなど、香典返しについて特にルールらしいルールもなくなってきているというのも実情のようです。
かつては枕や食器といったものは香典返しとしては縁起がよくないため控えるべきという風習も残っていたのですが、今では特にだからといって避ける理由もなくなっているようです。
亡くなった本人が選ぶことはできない品物であるため、残された遺族は本人の名誉や安らかな眠りのためにもきちんと歴史的な意味を踏まえつつも適切な品物を選んでいきましょう。