2022年のゴールデンウィークは3連休が2回になりカレンダー通りだと断続的です。しかし有給などをうまく利用すれば10連休にも。そんなゴールデンウィークが明けたら「母の日」はやってきます。母の日に毎年プレゼントを贈っているという人も、忘れがちになってしまう人にも、今一度「母の日」についてどのような歴史のある日なのかを詳しく解説していきます。

世界の母の日

母親に感謝の意を伝える「母の日」は世界各地にあります。
日本において母の日は毎年5月の第2日曜日に設定されています。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、イタリア、ドイツ、フィンランド、デンマーク、ベルギー、トルコ、中国などでも5月第2日曜日が母の日です。しかしそれは全世界共通ではありません。

例えばイギリスは復活祭であるイースターより2週間前とされております。イースターは「その年の春分の日を過ぎ最初の満月から数えて最初の日曜日」をさすため少々分かりづらい日付に母の日が決まっています。

また、ルーマニアでは「母の日」ではなく「女性の日」として3月8日にお祝いをしますし、エジプトでは3月21日が母の日として決まっています。

こうして母の日の日にちが異なるのは、起源がさまざまあることもひとつの理由とされております。

例えばアメリカにおいては1905年5月9日にウエストヴァージニア州でアンナ・ジャービスが、日曜学校の教師をしていた亡き母に白いカーネーションの花を配り追悼をしたのが起源と言われています。ちなみに日本はもともとは皇太后の誕生日である3月6日を母の日としていましたが、1931年(昭和6年)にアメリカに倣って5月の第2日曜日に改定したということです。そして日本においてより母の日が全国的に広がったのは、製菓会社が大々的に母の日を告知したことからだと言われています。

イギリスにおいて母の日は聖書に由来しており、17世紀にキリストの復活にあたる復活祭までの46日間の第4日曜日を「マザリングサンデー」として制定したことが起源と言われています。

 

母の日の贈り物

母の日の定番の贈り物といえば赤いカーネーションの花ですね。赤いカーネーションの花言葉ズバリ「母への愛」です。では先ほどアメリカの母の日の起源で白いカーネーションを贈ると紹介しましたが白いカーネーションの花言葉には「純潔の愛」や「尊敬」などの意味があります。
カーネーションはそんな思いを込めた母の日の贈り物として定着しました。

最近ではカーネーションに限らずバラやガーベラ、そして季節柄アジサイの花などのお花も贈られています。

また、花を単体で贈るのではなくお菓子や雑貨など、ちょっとしたプレゼントと一緒に贈ることが一般的になってきました。

 

母の日の起源は古代ギリシア時代を発祥とするという説もあり実のところさまざまなのですが、母としての女性を称えるようになり、それが各国の国民に浸透していったのはそれほど昔のことではありませんでした。

しかし近年母親に感謝を伝える日が各国にあることから、母への愛は万国共通だということが分かります。平和の象徴、愛の象徴として母の日を大事にお祝いしたいものですね。