急増する死後離婚
夫が亡くなった後に、死後離婚の手付きをする女性が増えているというニュースを目にする機会があります。
死後離婚というのは名前の通り、死後に婚姻関係にあった相手と離婚をするということです。
最近ではこの死後離婚をすることで女性が様々な徳ができるとしてインターネットサイトでも話題に上がっています。
具体的に死後離婚をすることでどのようなことが起こるのか紹介をしていきます。
死後離婚の話題が上がるのが女性に多い理由
死後離婚を考えるのが女性に多いのはいくつかの理由があります。
まずは男性よりも女性の方が平均寿命が長いことです。
単純に男性よりも女性の方が残るケースが多いのです。
そのため、女性が死後離婚を考える立場になることが多いのです。
次に女性だからこそ出てくる嫁姑問題が関わってきます。
夫婦が結婚をするというのは二人の問題だけでなく両家の結びつきも出てきます。
そのために夫が亡くなってもその両親が健在であれば嫁姑問題は継続することになるのです。
夫の死後も姑や舅との関係が続くことで問題となるのが介護や墓参り、法要の問題です。
夫はいないのに夫の両親が病気になれば病院へのお見舞いも必要ですし介護も必要となります。
また、場合によっては治療費の負担も必要なことがあります。
また、お墓の問題やお寺の問題も意外と深刻なものです。
定期的な月命日の法要や周期ごとの法要にあたっては夫の実家に出向くことが必要ですし、その親族への声かけも必要です。
特に遠方に実家がある場合にはその都度の帰省も必要となるのでかなりの手間となります。
多くの場合、女性が先立つと残された夫が夫の家族のためにこのようなことを行うケースは少ないです。
逆に女性はこれらのことを行うのが一般的であるために、どうしても女性だからこそ死後離婚を検討することがでてきてしまうのです。
死後離婚によってのデメリット
死後離婚はメリットだらけなように思われることが多いです。
例えば、離婚届を提出しても遺族年金や遺産相続をすることができるので金銭面での負担は少なく女性一人でも独り立ちがしやすいです。
また、夫と同じ墓に入らずにすむのも女性は嬉しいと思うことの一つです。
しかし、やはり死後離婚にもデメリットはあります。
まずは自分の墓の用意が必要な点です。
お墓を用意するのには意外とお金がかかるものでありますし、準備の手間もかかります。
また、夫が生きている時から姑や舅と同居をしている場合にはそのあとの扶養義務者が見つからない場合には家庭裁判所の決定で妻が扶養義務を追うこともあります。
子供がいれば、婚姻関係が終了後も姑たちと会う必要があることもありますから、離婚をしているとその関係がぎくしゃくするケースもあります。