北海道の結婚式は独特なもの

沖縄の結婚式が少し変わっているということはテレビでも見たことがある人は多いものです。
カジュアルなタイプのものでビュッフェ形式であることや、かりゆしウェアでの列席や、ご近所さんを招いて盛大に行ったり、みんなで音楽に合わせて踊ったりというのはイメージがしやすいですし、実際に映像として見たことがある人もいるものです。

しかし、同じく日本の端っこにある北海道でも一般的な結婚式とは異なる式が行われていることはあまり知られていません。
北海道の結婚式でも特に披露宴は会費制であるということで驚かれることが多いです。

北海道では会費制祝賀会が一般的

日本のなかで最も多いタイプの結婚式が招待制披露宴というものです。
両家が主催して日頃お世話になっている人たちを招いて感謝を伝えたり、結婚の承認となってもらったり、新郎新婦をお披露目したりということが目的で行われるものです。

それに対して北海道と一部の東北地方で行われるのが会費制祝賀会です。
結婚式の主催者が友人であることが多いのが特徴であり、二人の門出を祝おうと親しい人たちが皆を集めて行うというのが特徴です。
そのため、根本的な考え方が異なるので細かな部分でもその内容が変わってきます。

北海道の披露宴は発起人が必要

北海道の披露宴では、まずは発起人がいなければ式が成り立ちません。
発起人というのは二次会の幹事のように新郎新婦が友人を指名してお願いをします。
披露宴の準備についても発起人は中心となって進めます。
案内状の作成や送付、会場の受付や司会、余興の準備、場合によっては新郎新婦の衣装決めまでを担うこともありました。

このように発起人が受け持つ仕事は多岐にわたり、かなりの負担がかかってしまいます。
そこで、最近では会費制祝賀会から会費制披露宴に形式を変えています。

会費制披露宴になると大きな特徴として新郎新婦やその両親を発起人の立場にすることができます。
せっかくの式だから自分たちで準備がしたいと思う人や、発起人に負担をかけたくないという人たちが多いことでこの流れが主流となりました。

ただ、今でも残っている面白い風習が会費制であることです。
結婚式の招待状には日時や場所だけでなく回避が記載されたものが届くのが北海道では一般的なのです。
回避は相場として一万六千円程度です。

回避は当日会場で財布からそのまま支払います。
特にご祝儀袋や新札を用意しての支払いの必要はありません。
領収証が受け渡されるのも北海道ならではのことです。

領収証は発起人の名前で出されることが多いのですが、あいキンでは発起人を立てないケースもあり、そのような時には新郎の名前で発行されます。
さらに、領収証は結婚式のしおりと同じになっているのも特徴です。