社会常識なもの

身内が亡くなった後には、喪中や忌中となり、結婚などのお祝いごとをこの期間中にするのは避けられることになります。
また、結婚の場合はマナー的に考えて式を挙げるべきではない他にも、友人などの結婚式に参加することも控えるのがマナーです。

この他にも、年賀状を送ることも控えるのがマナーであり、年賀状の代わりに喪中はがきを送るのがマナーとされています。
送る期間としては、年が明ける前までに相手に届いていれば問題はありませんので、11月の中旬から12月の上旬にかけて送る人が多いようです。
このように喪中、忌中の期間中には様々な公的な場には参加しないのが社会常識なのですが、それでは喪中と忌中にはどのような違いがあるのでしょうか。

喪中と忌中の違いは?

親族が亡くなった際には、葬儀をする必要があり、これは残された親族が行うことになります。
葬儀が終わればとりあえず一段落するのですが、残された遺族の方々はここから故人を偲び、外出やお祝いごとなどを控えなければなりません。
この期間のことを服喪期間と呼びます。

服喪期間には、忌中と喪中の2種類に分けられ、一般的には忌中は四十九日法要までを指し、喪中は一周忌までを指します。
2つの大きな違いはやはり時間ですが、その他にも忌中の時には仕事などの外出を控えることや神社への参拝も控えるべきなのに対し、喪中の場合はそういった制約が無いのも大きな違いと言えるでしょう。

日本の文化では「死=穢れ」と考えられており、穢れをお祝いの場所に持ち込んではいけないという理由があり、結婚式を挙げることも式に参加することも社会的にはしてはならないというマナーが現在もなお受け継がれてきているのです。
この他にも服喪期間中には、故人の冥福を祈る期間でもあります。

服喪期間は決まっている?

故人を偲ぶ期間でもある服喪期間は、身内が亡くなった時に発生するものですが、これは誰が亡くなったかによって期間の長さは決まっています。
最も長いのが父母で、忌中日数が50日、喪中日数が13か月です。
次に長いのが義父母が亡くなった場合で、忌中日数が30日、喪中日数が150日と定められています。

この他にも夫を亡くした場合や妻を亡くした場合、祖父や祖母を亡くした場合など、誰が亡くなったかによって忌中と喪中の日数は変わってきますので、服喪期間中かどうか曖昧な時期に公的なお祝いの席に参加しなければならない場合には、どの日数が該当するのかについて調べておく必要があります。

また、忌引きの日数についても服喪期間と同じように、誰が亡くなったのかによって変わってきます。
配偶者が亡くなった場合は10日間であるのに対し、おじやおばが亡くなった場合には1日間だけだったりと、日数も大分変化してきますので、この点には注意するようにしましょう。